大木に積雪のような白い花

長瀞(ながとろ)のヒトツバタゴ

中津川市蛭川
長瀞のヒトツバタゴ

写真大:対岸から見たヒトツバタゴ/写真小:グリーンシーズン

東濃など限られた地域に自生する貴重なヒトツバタゴの代表格。樹高13m、樹齢100年以上の大木で、国の天然記念物。和田川沿いで、花の時期には風下周辺を香りがつつみ込む。近くまで 道があり駐車もできる。下から見上げることもできるが、う回して対岸から見ると、背景が緑となりより白さが映える。例年5月中下旬が見ごろで、せっかくなら蛭川に点在するヒトツバタゴを巡るのもいい。

長瀞のヒトツバタゴ

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木曽山林の総鎮守

護山(もりやま)神社

中津川市付知町
護山神社

写真大:護山神社社殿/写真小:神社参道

江戸城御殿再建のため当地の山から木を大量に伐採したところ、山神の怒りを察した幕府の命で切り株にしめ縄を張って大祭を行い、奥社を創建した。本社は天保14(1843)年の竣工。伊勢神宮遷宮の御用材出発時には御神木祭が行われる。国道257号付知峡入り口少し北側からわき道へ。奥社は加子母の国有林内に鎮座する。木材産地が生んだ神聖な社で、山の自然へ感謝し、参拝しよう。

護山神社

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鎌倉期創建で三大庚申堂

下野庚申堂(しものこうしんどう)

中津川市福岡
下野庚申堂

写真大:下野庚申堂正面/写真小:三猿像

 鎌倉初期ごろに文覚上人によって開かれた。国道256号沿いにあり、日本の三大庚申堂とされる。鳥居の大額は幕末の剣豪、山岡鉄舟筆。本堂は安永7(1778)年築。本尊は行基菩薩作と伝わる青面金剛王童子で、見ると目がつぶれるといわれる秘仏。ご利益は家内安全など。庚申の使いである三猿と鶏の像も目を引く。毎年第2庚申の日は大祭が開かれてにぎわう。

下野庚申堂

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加子母大杉など素朴な山里

小郷(おご)

中津川市加子母
小郷

写真大:日本のむら景観百選「小郷」の全景/写真小:加子母大杉と加子母不動尊

舞台峠や乙女渓谷の近く、標高680m 前後の素朴な山里。美しい日本のむら景観百選のひとつ。集落の中程には、樹高約31mの国の天然記念物「加子母大杉」と「加子母不動尊」がある。ここから徒歩約3分で岐阜県の名水「乳子の池」。周辺にはトマト栽培の温室も目立つ。伝統的家屋を活用した民宿も魅力的。急峻な山々を背景にした集落を一望できる場所は、南へ延びる県道436号線沿い。

小郷

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深い山中にとどろく秘瀑群

渡合(どあい)三滝

中津川市加子母
渡合三滝

写真大:子滝と親滝/写真小:サワラの大木

付知峡の奥、ランプの宿で知られる渡合温泉から石清水歩道を進んで約15分。途中では、木曽ひのきやサワラの大木をはじめ、山深い雰囲気に魅了される。まずは、木曽越の滝。落差20mで樹間から一部を眺めるか、滝上に架かる橋から見下ろす。全景は見えないが、迫力が伝わってくる。橋を渡ると、落差5mの子滝と落差15mの親滝へ。美しい原生林の中にきらめく水流、谷間に響く音が心地良い。

渡合三滝

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落差80mで東濃最大級の滝

夫婦滝

中津川市加子母
夫婦滝

写真大:断崖から落ちる夫婦滝全景/写真小:乙女渓谷沿いの遊歩道

乙女渓谷の奥、落差80m の巨瀑。断崖から勢い良く2本の滝が流れ落ちている。県内屈指の立派な滝だが訪れる人は少ない。渓谷入り口から徒歩約1時間。途中、ねじれ滝や和合滝、えぼし岩などの景勝地が続く。夫婦滝は結構手前から見えるが、滝より低い位置から見上げるために随分な高さを感じる。滝つぼ付近では風向きにより、きらめくしぶきに包まれ気分そう快。5月中旬ごろには渓谷途中でシャクナゲもきれい。

夫婦滝

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明治27 年築の貴重な芝居小屋

明治座

中津川市加子母
明治座

写真大:切り妻造りの外観/写真小:2階桟敷から見た内部

明治27(1894)年に有志たちが建築した切り妻造り妻入り芝居小屋。本格的な回り舞台やスッポン、花道、2階桟敷などの設備も残る。樹齢約400年の巨木が梁はりで、客席には支え柱 がない構造で、舞台が見やすい。周辺は山々が美しい素朴な風景。地元の人たちが役者になった歌舞伎公演をはじめコンサートなどもある。内部見学もできる(月曜休)。隣接して明治時代の砂防施設が残る「やんたに公園」がある。

明治座

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