さえぎるものがない天空の風景

物見岩(ものみいわ)

恵那市笠置町
物見岩

写真大:物見岩から恵那山などの展望/写真小:笠置山頂に近い百丈岩

笠置山頂付近の巨岩で、開放感抜群の眺めを楽しめる。恵那や中津川を見下ろし、恵那山をはじめ、中央・南アルプスが連なる絶景。林道が通じているが、望郷の森駐車場から物見岩散策道を約15 分歩くと、途中にペトログラフが残る舞台岩などもある。また、笠置山山頂へはあと一息で、周辺には笠置神社奥社やヒカリゴケ、百丈岩などのポイントが点在する。ぜひ訪ねたい。

物見岩

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長い距離を連続する段瀑

平瀬滝

恵那市飯地町
平瀬滝

写真大:平瀬滝の一部遠景/写真小:滝の上流を渡る散策路

階段状の段瀑が長く連続する景勝地。水量は多くないが、200mは滝が続いている。結構高低差があるが、1周約20 分の遊歩道で様々な角度から滝の姿を楽しめる。ただ、完全な全景は見ることができない。滝の最上部から下流の木曽川合流点まで川は3km 程の区間で約350mの高低差となっている。県道412 号線大福橋付近には道標が出ており、下流に曲がって約500m で上流からの入り口。

平瀬滝

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木曽川を眼下に恵那山遠望

秋葉山

恵那市飯地町
秋葉山

写真大:はるか下を流れる木曽川/写真小:山頂の秋葉神社

飯地高原テント村北側にそびえる標高788 m の山。頂には秋葉神社が鎮座する。車道に登山道入り口の道標が出ており、そこから山頂までは徒歩約20 分。静かなヒノキ林の中を登っていく。山頂は緑に包まれ見晴らしをさえぎるが、途中の岩場からは展望が広がる。上り口は高原上で緩やかだが、ここから見える木曽川は断崖の下で恐ろしいほど。上流方向には恵那中心街や恵那山などが見える。

秋葉山

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渓流が巨岩を縫う奇勝

シロヤシオ渓谷

恵那市東野
シロヤシオ渓谷

写真大:渓谷下流の入り口付近/写真小:真っ白なシロヤシオの花

根の上高原、保古の湖から下流に続く。巨岩が重なり合い、その間を渓流が縫って流れ落ちる。岩は苔むし、樹林に覆われ神秘的。ぬりかべ岩や保古の岩戸があり、サワラ、ツガなどの巨木も雰囲気をつくっている。名の由来でもあるシロヤシオ自生地は、渓谷上流で例年5月上中旬が見ごろ。散策路が渓谷沿いにあるが、難所も多い。下流側入り口は県道413号線沿いで、双方に案内板が出ている。

シロヤシオ渓谷

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御岳を望む旧中山道の景勝地

中山道甚平坂公園

恵那市大井町
中山道甚平坂公園

写真大:御岳方面の展望が開ける公園/写真小:公園内にある東屋

旧中山道の急坂で、広重の浮世絵に描かれた大井のモデルとされる場所。県道410 号線沿いに小さい公園が整備され、休憩がてら周辺の風景や御岳を望める。往事をしのべば、心 が自然と和む。公園下側に駐車場がある。坂の名は、この地で化け鳥と戦った源頼朝の重臣「根津甚平」から。ともに戦った甚平の馬と犬を葬ったと伝わる馬塚、犬塚が残っている。また、坂の上に甚平由来の甚平神社が鎮座する。

中山道甚平坂公園

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建設当時は世界のビッグプロジェクト

大井ダムと発電所

恵那市大井町・中津川市蛭川
大井ダムと発電所

写真大:東雲橋から見たダムと発電所/写真小:歩いて渡れる大井ダム上部

日本初のダム式発電所を付設する高さ53 mの重力式コンクリートダム。福澤桃介などの努力により大正13(1924)年に完成した。ダム湖は有名な観光地「恵那峡」となっている。下流の東しののめばし雲橋や右岸より風格あるダムの全容がわかる。また、発電所の横を歩いて通り抜けるか、う回した駐車場から歩くと、ダムの横に出る。さらにダム上を歩いて渡るのも可能。時代を先駆けたきらめきを感じた。

大井ダムと発電所

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斜面に築かれた美しい光景

坂折棚田

恵那市中野方町
坂折棚田

写真大:坂折棚田全景/写真小:棚田上部にある展望所

近年見直され注目を集める風景で、日本の棚田百選に選ばれている。468枚もの小さな田が80 段以上にわたって続く貴重な場所。江戸初期から開墾され、明治初期には現在の姿に。地元では「はしご田」と呼ばれている。所々にある湧水も活用されるが、冷たいため「手あぜ」という水路で暖められている。そよ風に光が踊る水面の中で働く人たち。祖先伝来の田を守り通す姿 に感銘した。

坂折棚田

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清涼感あふれる空間

寿老の滝

恵那市三郷町
寿老の滝

写真大:水勢のある寿老の滝/写真小:寿老の滝下の渓流

西濃の養老の滝に対して寿老と名付けられた。落差は10 m程だが、勢いのある水流が飛び出してくる。きらめく緑と澄んだ水で清涼感いっぱい。滝つぼでは水浴びもできる。屏風山の南側にあたり、国道418号から入るルートが一般的。滝まではのどかで美しい風景が続く。滝手前に車道が通り、車からも見える。駐車場からも歩く距離はわずか。屏風山登山口でもあり、清水も出ている。

寿老の滝

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初秋の高原に一面白い花

三郷(みさと)そば畑

恵那市三郷町
三郷そば畑

写真大:白い花咲く三郷のそば畑/写真小:道の駅らっせぃみさと

道の駅「らっせぃみさと」がある県道66号線沿い。遠くアルプスの山々も見える開放的な風景の中、例年9月下旬ごろには白いそばの花が咲く。秋の訪れを告げる優しい色彩が、そよ風に揺れる情景に心が安らぐ。特産品のそばは、「らっせぃみさと」レストランの人気メニュー。加工品の販売はもちろん、そば打ち体験も人気。県道66 号線の南に平行する道は、遠くまで眺めがいい。

三郷そば畑

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恵那山などを見渡す絶景牧場

東濃牧場

恵那市長島町
東濃牧場

写真大:残雪の恵那山を望む牧場/写真小:ヤギがのんびり草を食べる

恵那市街の南方、眼下に阿木川ダム湖を見下ろし、恵那山や遠くアルプスを見渡す大規模な牧場。標高約700mで、牧草地は約220ha と広大。牛や羊の数からするとぜい沢な広さ。アクセスはコースにより狭いが、牧場に着くと広大で、牛がのんびりと過ごす牧歌的で雄大な光景に訪れた人を和ませる。心地よい風を感じて気分はそう快。各種イベントもある。

東濃牧場

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緑あふれる丘陵が美しい

イワクラ公園

恵那市山岡町
イワクラ公園

写真大:展望台からの田園風景/写真小:施設が集まる公園中心部

緑豊かな丘陵にある公園で、ネイチャーセンターやギフチョウも孵化した蝶飼育舎、森林伝統文化体験交流施設「ヒマリーハウス」、山野草園などが点在。樹林の中には遊歩道もある。起伏は比較的少なく、楽に散策を楽しめる。遊歩道を西に進むと展望台があり、山々を背景に明知鉄道と山岡駅周辺を見渡せる。金色に輝く晩夏の田園が印象的だ。駅から公園入り口までは徒歩約3 分。

イワクラ公園

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川沿いに紅葉が美しい

小沢渓谷

恵那市岩村町
小沢渓谷

写真大:紅葉の小沢渓谷/写真小:渓谷下流に架かる「虹の中橋」

国道257 号の小沢山トンネル岩村側出口付近から「ふれあい親水広場」の道標通りに曲がると、湖畔まで約1kmにわたって続く岩村川の渓谷。急斜面の山肌が迫り、深山の雰囲気となる。広葉樹が多く、秋には赤や黄など色彩豊かな紅葉を見ることができる。渓谷沿いに車道が続き、下流には吊り橋「虹の中橋」が架かる。紅葉の見ごろは11 月上旬ごろ。春にはコブシ自生地がきれい。

小沢渓谷

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素朴さに感動できる田園風景

農村景観日本一展望台

恵那市岩村町
農村景観日本一展望台

写真大:国道沿いにある展望台/写真小:展望台からの眺め

富田地区の懐かしい田園風景を見渡せる。国道363号沿いで、階段を上り展望台へ。眼下に緩やかな斜面の田園地帯が広がる。白壁の家屋や土蔵を含めた昔ながらの農家も点在。背景には岩村城址のある城山など山々が連なっている。景勝地でも史跡でもないが、一般観光地以上に感動する人も多いだろう。都会周辺にはない農村風景。初めて訪れても懐かしい気持ちになる。

農村景観日本一展望台

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美しいしだれ桜の大木

吉田川経塚の桜

恵那市岩村町
吉田川経塚の桜

写真大:優美で大きな1本のしだれ桜/写真小:桜の横にある吉田川経塚

岩村中心街から国道363 号で約2km。富田地区への入り口右側にある1本の大きなしだれ桜。国道側から見ると背景が田園のみで、優美な姿がよく目立つ。桜を下から見上げると、まるで空から桜の花が降り注ぐよう。晴天時は青空と桜色がとても鮮やか。しだれの枝先は農道についてしまいそう。周辺は農村景観日本一を名乗る素朴な風景。桜のすぐ横に、周囲60m、高さ4mの吉田川経塚がある。

吉田川経塚の桜

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史跡巡りと街の展望

千畳敷(せんじょうじき)公園

恵那市明智町
千畳敷公園

写真大:町を見渡す展望台/写真小:光秀産湯の井戸

明智中心街の南方で、鎌倉時代に明智城と共に築かれた「千畳敷砦」を整備した公園。明智光秀誕生の地とされ、光秀産湯の井戸が駐車場近く慰霊塔の前に残っている。 さらに徒歩約3分で砦の頂上にあたる展望台へ。木製の東屋からは、日本大正村で人気の明智の町並みや周辺の山々を一望。腰掛けてのんびり町の様子を眺めることができる。春は公園全体に桜が咲く。

千畳敷公園

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明智の森入り口に可れんな群生

ショウジョウバカマ群生地

恵那市明智町
ショウジョウバカマ群生地

写真大:群生するショウジョウバカマ/写真小:ショウジョウバカマの花

生活環境保全林「明智の森」北側入り口付近で、明智駅から車で約10分。一帯はごく普通の山林だが、全体にショウジョウバカマが群生している。花を伝説上の動物「猩々」に、葉を袴に見立てた様が名の由来。実際はピンク色をした可れんな花で、木立の下に積もった落葉の中から、かわいい姿を見せる。過ぎし日の大正時代に思いをはせつつ、花を訪ねて山の散策も楽しい。見ごろは4月中下旬。

ショウジョウバカマ群生地

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渓流沿いに続く真っ赤な紅葉

下ヶ淵

恵那市明智町
下ヶ淵

写真大:紅葉が美しい渓流/写真小:グリーンシーズンの流れ

明智川沿いの紅葉名所。75年前の国鉄明知線開通記念で植樹された並木。長さ1km 近くにわたり30数本の カエデが続く。明智から串原へ向かう県道11 号線沿い。県道から分かれる川沿いの旧道なら駐車が可能で、渓流越しにゆっくりと紅葉を観賞できる。周辺の緑や秋空とのコントラストが鮮やかで、光の差し込みによっては燃え立つように見える。見ごろは例年11月中下旬。

下ヶ淵

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森の中に風格ある大木

釜井の大まき

恵那市串原
釜井の大まき

写真大:迫力ある枝振りの大まき/写真小:途中から見た奥矢作湖

奥矢作湖畔、県道20 号線沿いの釜井公園近くから徒歩5分ほど登る。森の中にずっしりと立つ樹高12m、樹齢推定350年の巨樹。ひときわ風格があり、太い幹や大枝に圧倒される。地元では「大まき様」と呼ばれ、山神様としてあがめられてきた。しかし、近くにあった釜井集落はダム湖誕生で沈み、住民は移住となった。登る途中で、赤い旭大橋が架かる奥矢作湖を望める。

釜井の大まき

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木立の中にとどろく滝の音

お軽の滝

恵那市串原
お軽の滝

写真大:東屋から見た2つの滝/写真小:緑の中の美しい流れ

昔、大干ばつで、お軽という女性が滝不動で雨乞いをして村を助けた伝説が残っている。滝へは入り口から遊歩道を進むこと約180 m。途中に東屋があり、木立の間に2段に落ちる滝の全景を見下ろせる。さらに進むと1段目の滝つぼへ近づける。緑の中できらめくしぶきを浴び、滝の音が耳に快く響き、すがすがしい気分になった。ささゆりの湯から豊田方面へ向かう道沿いに駐車場がある。

お軽の滝

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