東濃地方は古くから陶磁器産業が盛んで多くの作家、作品を産みだしています。そして、現在もたくさんの人々が陶磁器を学び、作っています。ここでは、古くからある伝統を受け継いだものや、新しい観点で創作したものなど、様々な作品をその人とともにご紹介していきます。まだ修行中の方から作家としてご活躍されている方までいらしゃいますが、陶磁器の魅力、作る人の魅力、東濃の魅力を存分に味わっていただきたく思います。
私どもは、伝統的な原材料と技法により、陶器を作っています。志野、織部、黄瀬戸等、安土桃山時代の古陶の再現を夢見つつ、伝統を生かした茶道具、和飲食器などを作っています。
青織部中湯呑
青織部茶碗
昔ながらの技法を用いて、一品一品に魂をうちこみ、創作に注ぐ一途な情熱の中から生まれる作品に手造りのよさと、ぬくもりが伝わります。
織部土瓶
織部夫婦湯呑
お客様に、使いやすいと、言って頂けるような、焼き物造りに取りくんでいます。お気軽にご覧頂く、ギャラリー的な展示室もございます。屋外で、抹茶を飲んだり、自然溢れる工房です。是非、遊びにきてください。一同お待ち致しております。
安南蓋物
乾山写し鉢
モニュメント、陶壁の製作をいたします。
織部花生
織部ぶどう文ポット
父、泥陶が北大路魯山人が去った後に星岡茶寮の食器を作っている事から、現在も都内の料理店を中心に直接オーナー及び料理長と相談してその店のオリジナル食器を作っている。志野・角志野・織部等美濃焼の古技法にしたがい、現代の衣・食・住に適応したうつわ作りに精進したいと思っています。
角志野額鉢
織部角鉢
『緑山窯』緑豊かな美濃の地で伝統の黄瀬戸釉を施した河童の置物を100種あまり手作りしております。大きいものから小さいものまで様々な表情が楽しく 、どこか懐かしさのある人形達ばかりです。その他ふくろうやお地蔵さんなど、心和む置物も手掛けております。『奥谷秀子』としては、器物を制作。暁色の志野釉を施し、穴窯で焼成することにより、土のもつ素材感が感じられる、堂々として温かみのある器作りを目指しています。
暁志野三ツ足深鉢
河童五人家族
師 名古屋市守山区 翠松園 故 加藤唐九郎先生
美濃の焼きものと云えば志野、黄瀬戸、織部、その他の灰釉の器がある。中でも私は黄瀬戸の器が好きだ。森林浴、湧き水、鳥の声と大自然と共存です。是非一度訪ねてください。
窯美濃の焼物は日常生活の中で、共に発展を遂げてきました。多様化する現代の中で存在感のある焼き物を、古くより受け継がれてきた伝統を踏まえ現代的な感覚を持って製作をしています。
雑花あり美のある豊かなくらし、たのしい器でおてつだい。心を込めておくります。窯から出た織部の器を洗って天気のいい日に干すと、きれいで気持ちいいですよ。
雑器を中心に粉引、色絵、焼メ、象等により、日本の四季を取り入れながら、生活空間との調和を大事に、より深く和みを感じてもらえる器作りを心掛けている。そして、暮らしの中で一緒に時を刻む、そんな心に残る器を作り続けていきたい。
自然の中にあふれる蟲(むし)。蟲が蠢(うごめ)く時のエネルギーを感じたくて、表現したくて作品を作っています。異素材とのコラボレーションをしながら試行錯誤しています。
物心ついた頃には紙細工を始め、木や竹を使ったおもちゃ作りでよく遊び、長じてやきもの作りを生業としています。どういった形が美しいか、そして美味しく盛り付けができそうかと、いつも考えています。渓流歴40年。
やすらぎとか、ほっとした気持ちになるとか、澄んだ気持ちになるとか、これらは人にとって大切なものだと思います。食膳にこの様な事が感じられるならば最高だろうと考えます。喜山窯は多治見市市之倉町に開窯して、以来、六十有余年、技を磨いて参りました。生活に潤いを与えてくれる食器、皆様に心から喜んでいただける食器作りを願っています。
安土桃山時代に茶陶で花開いた美濃。その他で伝統的工芸品を作ることを生業としていると言うだけで、その地に根付く歴史の重み、伝統と言う呪縛から、なかなか脱皮出来ないでいる自分がいます。
作品は、朱黄色をした花器などを主に造っています。生活食器は、伝統を取り入れ現代感覚に合う物をと思い作陶してます。
美濃古染付は機会では大量生産されるものではなく江戸時代以前から、今日まで続いている我が国の伝統技術や技法で、真心こめて自らの手で一つ一つ作り出し誇りと責任をもってお届けする製品です。皆様に愛され、扱ってくださることを願う者です。伝統工芸士が1つ1つ、オリジナルで手造り手描で造っています。貴方の好みのデザインで注文もうけています。一度工房に立ち寄ってください。
略歴
昭和二十二年 定林寺に生まれる
昭和五十二年 菊石窯家業を就く
昭和五十四年 華陶会に入る
昭和五十七年 岡谷市照光寺にて作陶展
昭和五十八年 飯田市の公民館にて作陶展
昭和五十九年 豊橋の画廊にて作陶展
昭和六十年 豊橋の画廊にて作陶展
昭和五十七年〜平成十一年 岐工連美濃焼新作展入賞・入選約10回
平成十年 通商産業大臣認定 伝統工芸士になる
器を手にした時に”豊かさ””心地よさ”をかんじ、温かさが伝わり、ほっとする時間が持てるそんなやきものをめざしています。
茶香炉粉引
一輪差 織部
桃山陶発祥の地、美濃にて生まれ育ち半世紀が過ぎました。伝統ある美濃焼を土台としながら、現代の生活に合う器造りを目指しております。
織部舟形手付き鉢
粉引8.0寸片口鉢
東濃地方の家庭では正月の一月二日にとろろ飯を食べる風習があります。一月二日は炊き初めの日なので、白飯を炊き、とろろ芋をすって、かけて食べます。 とろろ芋をする事で、その年の幸福を家の中にすり込むという古くからの習わしで、東濃地方の約六割の家庭は正月にとろろ飯を食べています。東濃地方の風習であることを認識して東濃としての誇りとこだわりを持っていただくために、正月の一月二日に食べるとろろ飯専用の飯茶碗を提案しました。
明治5年に新橋と横浜間に鉄道が施設され、明治10年にアイデア商法として駅弁の販売が始まりました。やがて、駅名や弁当店の名前を入れた土瓶でお茶も売られるようになりました。これが汽車土瓶の始まりです。多治見市高田町の陶人舎窯では、現在、昔の汽車土瓶の復刻版を生産していてデパートなどの駅版を売るもようしものの土岐などに売っているそうです。汽車土瓶の現代版を私なりに考えて、それを使い、お茶を飲んでのんびりできるカフェを提案(土瓶屋Do Bin-ya)したい。昔の汽車土瓶の風合いを残し、シンプルに使いやすい汽車土瓶現代版を作りました。
鉄分の多い赤土を用いろくろで水挽きします。白化しょうをして素焼きします。銅を含んだ顔料で花びらを描き赤く発色するように調合した釉薬を掛けて本焼きします。銅は焼成中揮発(きはつ)するので、赤色を得るのは難しいです。